1961-02-23 第38回国会 衆議院 本会議 第9号
企画庁の計算されました十カ年間の行政投融資総額は、周知の通り、十六兆一千億でありますが、その中において、農林漁業投融資はわずかに一兆円とせられておるのであります。率直に申しまして、われわれは、この投融資計画にはなはだ不満であります。
企画庁の計算されました十カ年間の行政投融資総額は、周知の通り、十六兆一千億でありますが、その中において、農林漁業投融資はわずかに一兆円とせられておるのであります。率直に申しまして、われわれは、この投融資計画にはなはだ不満であります。
昭和三十年度における投融資関係を見ますと、二十九年度に比して約三百億円の増になっておりますが、農林漁業投融資においては、昨年度二百五十二億を本年度は二百四十億に減ぜられておるのであります。他の運輸関係であるとか、あるいは建設関係においては逆にみな増額になっておるのに、ひとり農林関係、漁業関係が削減を受けておることは、一般財政の予算面と相通ずる一つの傾向を持つものだと私は見ておるのであります。
ところが一面農林漁業投融資の面を見ましても、昨年の二百五十二億が二百四十億に減じられておる。一面運輸、建設方面は、住宅等もありますが、大幅に増額になっておる。非常に遺憾にたえないのであります。予算の復活ももちろん重大でありますが、これと並行して、農林漁業に対する投融資について大臣は大蔵省の考え方に御賛成でありますか。さらにもっとこれを押し進めて拡大していかれる御所存でありますか、承わりたい。